先日、EU全域でネオニコチノイド系合成殺虫剤の屋外使用禁止が決まりました。
この合成殺虫剤は、日本の木造住宅においてもシロアリ対策として使用されており、 住まい手の健康被害について数多く報告されているという現状もあります。
「100害あって一利なし」とタバコによく使われる表現がありますが、 そのニコチンを化学的に新しく作り上げたものがネオニコチノイドです。
日本のしろあり防除業者の大半が使用し、室内空気汚染の原因とも考えられています。
世界では、すでに何十年も前から木材や木製品の劣化を防ぐために「ホウ酸」が使われてきました。
ホウ酸処理は腐朽菌などを死滅させ、かつシロアリを寄せ付けない効果を得られます。
また、無機鉱物であるため効果がなくならず、木造住宅をはじめ木製品の劣化原因をシャットアウトする、とても優れた防腐防蟻剤です。
しかしながら、「ホウ酸」は決して“魔法の薬”ではありません。
適切な処理量で正しく使用しなければ効果はなく、また、「ホウ酸」は水溶性なので施工中の雨養生は必須です。
だからこそ、取扱に関する“正しい知識と技術”が必要です。